ナクシャトラ基礎とガンダムーラのポジションについて(by Amit Kudwal)

 Amit KudwalさんはYouTubeのインド人占星術研究家として有名な方で、キレキレのトークに圧倒されながらも、ためになるトピックが沢山あります。

今回視聴した動画は、連載している基礎動画のPart65の部分で、ナクシャトラについての解説です。後半の結婚の時期を見る解説の内容が全部意味を理解できないので、そこは割愛し、おおまかな内容をピンポイントでまとめました。
 
難しい単語があったわけではないのに、何故ぼやけた理解なのだろう…と何度も聴いてみたのですが、ちょっと苦手な関係代名詞が頻繁にでてきて、どこで息継ぎしているのかわからないぐらい話し続けているので、そのせいかな?と思っていました。
 
他の動画のPart75を視聴していた時、Amitさんが「どこかで理解できなくなった時は、基本のPart1から視聴してください、理解できるようにカリキュラムが組み立ててあるので、はじめから見ればわかるようになります」とのことでした。いきなりPart65から見てもわからない、ということですね😅

 

(クンダリーのリーディング。part65より by Amit Kudwal)
0分50秒~15分20秒あたりまでの内容を抜粋


0分50秒~
はじめにここから入ります。
ヴェーディック占星術の活用はナクシャトラの中でどこでいつ使うのかお話しましょう。

子供のガンダ ムーラ(Gand Mool / गंड मूल)の状態を調べるために使用します。またムフールタ(吉日選定)にも使われます。どのナクシャトラの位置で誕生したか、そのようなことを調べるのに使います。

こういう2~3のことを知るために使うんです。 ヴェーディック占星術にナクシャトラのメソッドを合致させた時、それはマハージョーティシュ(偉大な最強の占星術)になるでしょう。なんでも知ることができます。
このナクシャトラの輪の形について教えましょう。ナクシャトラの図の初めの部屋はメーシュ・ラーシ(मेष 牡羊座)です。火の性質をもちます。ここの主はマンガル(मंगल 火星)です。
 
2分~
たとえば、誕生した時が牡羊座だとします、するとそのナクシャトラと関連する音の文字を命名することもできます。
"ナーム・ラーシ"とか"チャンドラ・ラーシ"とも呼ばれます。

A(आ アー)
L(ल  子音字がL)
E (ई イー)

の音から始まる名前をつけます。

 他にも、牡羊座が4室として月が在住しているとしたら…、それはラグナとは別に考えてください。
月という心の要因が牡羊座と結ばれたなら、それと関係のある音の文字を名付けて、その人の名を呼ぶと本人にとっても良い影響がでるんです。そういった名づけのためにも使用します。

 2分50秒
そのあとで、すべての星座は次の星座にそって動きます。
牡羊座、雄牛座、双子座、蟹座…の順に、最後に魚座までシークエンスの流れがあります。

それからそれぞれのナクシャトラにはタットヴァ(=本質、エレメント)を伴います。

はじめの星座はアグニ(火)、
次は、プリトゥヴィ(地)、
ワーユ(風)、
ジャル(水)…
このサイクルを繰り返します。
アグニ→プリトゥヴィ→ワーユ→ジャル→アグニ→プリトゥヴィ…。
この説明は星座についてのタットヴァの説明です。

3分12秒
それから、グラハ(惑星)についてもタットヴァがあるんですよ。

太陽と火星はアグニのタットヴァ、
水星はプリトゥヴィのタットヴァ、
土星とラーフはヴァーユのタットヴァ、
木星は空(アーカーシャ)のタットヴァ、
金星と月は水のタットヴァ。

それを元に、両者、星座のタットヴァと惑星のタットヴァを併せることでさらにその人の性質が理解できるのです。
旅行などの大移動だとヴァーユ(風)のタットヴァに関するシグナルを見たり、仕事の運勢なども知ることができます。

3分45秒
それからヴェーダ占星術で使用されています"ガンダ ムーラ ナクシャトラ"、今度はそれを見る方法を理解しましょう

最初にナクシャトラについて理解しましょう。誕生時のジャナム・ナクシャトラについて。 これまで、星座について理解しました。 その人のナクシャトラは何なのか、どうやって計算するのか。 そこで、月の度数をみます、なぜ?

各々の星座にはそのバックに3つのナクシャトラがあります。そしてそのナクシャトラの配置は星座に固定されています。変化しません。 

 牡羊座のナクシャトラはアシュビニー、バラニー、クリティカ―です。これはケートゥ、金星、太陽のナクシャトラなのです。

牡羊座に月があるとします、27度としましょう。みてください、26度よりもオーバーしているので、その人のナクシャトラはクリティカ―であることが判明します。もしも、月の度数が10度だとしたら、ケートゥのアシュビニー・ナクシャトラであることがわかります。 それぞれのナクシャトラにはストーリーがあります。それが、その人の生まれ持つ性質に影響を与えます。人生と深く関わります。

今、ナクシャトラの度数について話しましょう。
ひとつのナクシャトラは13度20分です。これも固定されています。次のナクシャトラはそれに13度20分を足して26度40分になりますね。各々30度の星座(360度÷12)の中に3つのナクシャトラは結びついているのです。

(1つの星座に対して3つのナクシャトラが入り組み)それらのナクシャトラのうち、一部は少し前進していて、残りほとんどは(牡牛座がカバーするように)残っています。 それぞれのナクシャトラは同じ角度を保持し、個々の位置にいます。

5分40秒
しかし、途中で、シュラヴァナ(श्रवण)とウッタラーシャーダー(उत्तराषाढ़ा )のナクシャトラの間にはアビジート・ナクシャトラ(अभिजीत नक्षत्र)が存在します。このアビジート・ナクシャトラというのは27ナクシャトラの中では隠れていますが、もうひとつ足した28ナクシャトラの中でこの配置に存在します。
 
この28ナクシャトラはとても重要性があり、シュリ・ラーマ神の誕生したナクシャトラとされます。とても小さなナクシャトラですが、それは非常に強力です。尊敬・名誉・ラージャヨーガ…すばらしい要素をもちます。
 
なぜ、28のナクシャトラが存在するのか?これは地球や月だけでなく太陽の周りを公転する地球の全領域が計算に含まれます。これらの度数にはわずかな度数の差があるので、この真ん中にアビジート・ナクシャトラが存在するのです。 

 6分20秒
さらに地球とナクシャトラの移動の位置について議論しましょう。 このナクシャトラというのは時計回りに回転します。 今この時間に新生児が生まれ続けています。2時間後に生まれ、5時間後に生まれ、そのうち24時間で地球が一回転、自転しますから、これらの星座も時計回りに移動します。それに伴い星座の配置も移動し、ナクシャトラも変わります。それに応じて人々の歩む人生の違いが生じることが決まっています。

6時48分
双子の子供で、二人の生まれ持った感性や経歴に何故違いが生じるのですか? はい、それも計算によってあなたの目の前で明らかになるでしょう。今ここで私たちは計算方法を理解しつつあります。
 
今まで出生時のナクシャトラを理解しました。星座、タットヴァを理解しました。チャンドラ・ラシを理解しました。

7分5秒
ではチャラナ(चरण 4分の1単位)を理解しましょう。
まずチャラナとは何ですか?

ひとつのナクシャトラは4つに分割されます。第一のチャラナ、第二のチャラナ、第三のチャラナ…。それぞれが異なる影響を与えます。それは次のトピックで取り上げましょう。

【メモ:それぞれの星座には2.25個分のナクシャトラが入る。 それぞれのナクシャトラは4分割単位で数えることができ、1ナクシャトラ当たり4チャラナとする。つまり、ひとつの星座には9チャラナが含まれる。】
 
次に、ナクシャトラの27に4を掛けましょう。108になります。したがって、ビージャ・マントラは 108 回唱えられます。27のナクシャトラの全方位から、あなたが言うこと、あなたのメッセージ、ポジティブなエネルギーが周囲から生み出されてあなたのオーラに届き、ポジティブな結果が得られるのです。108は縁起の良い数字であり、それが非常に重要視されています。

7分48秒
私たちはナクシャトラの計算について説明しました。
ウパ・ナクシャトラについて学びましょう。 
【उप नक्षत्र 1つのナクシャトラは13度20分。ひとつのナクシャトラを9分割したものをウパ・ナクシャトラと呼ぶ。9分割されたナクシャトラの各々に支配するグラハがある】
 
1ナクシャトラの度数は13度と20度。ここでも重要なことはケートゥが最初に牡羊座から始まります。その次に金星、太陽、月、火星の順番に並びます。あなたのダシャーを見てみましょう、シークエンスの流れを確認できるでしょう。もしあなたの出生図が金星から始まっているとしたら、あなたは金星の次のダシャーは太陽、月、火星という流れになります。
 
8分21秒
今はマハーダシャーはどうやって始まっているのか。誕生日時に月の配置がナクシャトラのどこにあるのか、そのウパナクシャトラの算出から始まります。
 
ナクシャトラを9分割するところから理解しましょう。1ナクシャトラは13度20分。これが9に分割されます。 分割された部分の一番はじめはケートゥがきます。その次は金星、そして太陽の順にウパ・ナクシャトラがきます。この順序が繰り返されます。私たちのマハーダシャーがそのように流れるように、アンタルダシャー、プラティアンタル・ダシャー、スークシュマ・ダシャー、プラーナ・ダシャーが同じ順序で形成されます。

9分16秒
例として、月が双子座にあるとしましょう、 度数は6度20分です。そうすると、アールドラー・ナクシャトラにあるのがわかりますよね。これはラーフのナクシャトラです。ここから計算すると、マハーダシャーはどこからはじまるのか、ラーフです。
 
9分割された部分のどこを通過しているのか、それにならって、アンタルダシャーを調べます。(ウパナクシャトラの中央部の角度に位置しているなら)その中央部のダシャーであることがわかります。アールドラナクシャトラのはじまりはラーフからです。ウパナクシャトラのはじめの部分のグラハをみて、それがダシャーのはじまりがわかります。それをもとにそれぞれのダシャーの流れができます。
 
それをもとに、計算します。どんなグラハがどこに位置するのか、どこのナクシャトラにあるのか、どこのウパ・ナクシャトラにあるのか、そこからどんなエネルギーが与えられているのか、そこまで理解してください。 

ウパ・ナクシャトラの計算はわかりましたね、それからナクシャトラの配置は星座と共にあり、変わらないのはわかりました。魚座とともに ウッタラバードラパダと、レーヴァティー、プールヴァ パードラパダのナクシャトラ( उत्तराभाद्रपद、रेवती、पूर्वाभाद्रपद नक्षत्र)が伴います。

これは変わることがありません。常に一緒! 
変わるのは、地球の回転とともにあなたのダシャーが変わります。それから出生する日時によってラグナがかわり、その時その時でグラハからの影響と結果を受けるでしょう。
 
しかし、背後にあるナクシャトラ、ウパ・ナクシャトラ、これは固定されているんです。これによって結果が決定されます。
 
11分14秒
ナクシャトラサインを見てみましょう。私はこれらのさまざまなナクシャトラのサインを書き込んでいます。(赤い文字の横の黒字で書かれたシンボル)

これらのナクシャトラの名前は外国の占星術にはありません。それはサインに基づいて理解されます。これを見てください、月のサインはこれで、火星はこれです。

この星座に基づいて、彼がどのナクシャトラにいるのかを理解してから、 ダシャについて話ししました。計算がどのように行われるか、月が属するナクシャトラからダシャーがスタートすることを説明しました。

そのダシャーに従って結果が決まってくることもお伝えしました。そのナクシャトラからどれほどポジティブか、ネガティブなパワーが宿っているのかも判断がつきます。
 
11分45秒
しかし、イベントや出来事の日にちはどうやって算出されるのか、それについてお話しましょう。 
 
ガンダムーラ ナクシャトラ (गंडमूल नक्षत्र)についてもう少し詳しくお話しましょう。人がガンダムーラ・ナクシャトラで生まれた場合、27日間祈りの儀式が行われます。なぜ儀式が行われるのかというと、父親は(儀式がすべて終わったあとで初めて)生まれた子供の顔を見ることができるからとかいろいろありますけど、そういうことを言っているんじゃないんですよ。
 
私はこの図の中に黄色で囲んでいます、これがガンダ・ムーラの位置なんです、0度がその領域でその前後のナクシャトラが含まれますが0度を軸に前後に計30度の幅をとった部分がガンダ・ムーラの領域です。(360度を12分割した角度。図の青い線と同じ角度)

 
12分45秒
この3カ所はケートゥと水星/ケートゥと水星/ケートゥと水星なのです。でも重要なのはどこのチャラナで誕生したのか、それで人生の中で結果を享受するのです。父母に困難が訪れる、経済的困難、家族や親戚にも…と言われますけども、ガンダムーラであっても富を得るラージャヨーガもあり得るんです。基本はネガティブですよ、どこのチャラナで生まれたかも重要です。
 
もし、レーヴァティーナクシャトラに月があって魚座の18度だとしたら、ガンダムールに生まれたことがわかります。もし、魚座の4度で生まれたとしたら、ウッタラバードラパダの土星のナクシャトラですからガンダムールにはなりません。
 
13分42秒
たとえば、双子の子供が生まれたとします、二人とも持って生まれたものが違う場合はどうでしょう、このように理解しましょう。生まれた時のナクシャトラを計算します、この地球は24時間で1回転します。

ひとつのウパナクシャトラと2つめのウパナクシャトラには4~5分の間隔があります。 そこで、こういうことが起こり得るんです、一人目の子供が生まれました、3分経過して、次の子供が生まれようとしている時、その間に次のウパナクシャトラに移行していきます。2人目の子供が生まれた時間のウパナクシャトラにより第一子とは異なる人生の結果になる可能性があります。ウパ・ナクシャトラが与える影響は大変大きいからです。
 
他の例を示しましょう。例えば結婚式の日にちを決めるとしましょう。どうやって計算しますか?第2室、第7室、第11室が重要です。出生図では第二室はファミリーのことも関係します。結婚すると他人だった人が家族になります。 7室は人生のパートナーのハウスです。 そして、欲望の実現や利益のため、何かを達成するためには11室が非常に重要になります。11室は"獲得するもの"のハウスですから。

 
15分20秒
結婚するときどうやって日にちを決めるのか。マハーダシャーとアンタルダシャーをみると、結婚の可能性が強く感じられるヨーガがあります、その時に結婚の日時を決定します。

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