古代インドの18の学問体系とジョーティシュの位置づけ(by Aditya Chaurasia)

   


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 ラーム、ラーム。 私の名前はアーディッティヤです。
Graha Lakshanam Jyotishチャンネルへようこそ。


このビデオでは、ヴェーダ占星術の起源と分類について学びます。

 起源について、サナータン・ダルマ時代から始まる文化を受け継ぐ18の学問から始まります。

そこには
4のヴェーダ(वेद)
6のヴェーダンガ(वेदांग)
4のウパーンガ(उपांग)
4のウパヴェーダ(उपवेद)


があります。
皆さんは 4つのヴェーダの名前をすでに知っています。

・リグヴェーダ (ऋग्वेद)
・ヤジュルヴェーダ (यजुर्वेद)
・サーマヴェーダ (सामवेद)
・アタルヴァヴェーダ(अथर्ववेद)

ヴェーダを買いに書店に行ったとしても、得られるのはヴェーダのマントラの部分だけでしょう。これら4つのヴェーダは単なる4冊の本ではありません。

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そして、それが神への到達に向けたもの、人類の向上のためのもの、文学、科学、文法など、ヴェーダ時代に書かれたこれらすべての文献は 4つのカテゴリーに分類されます。

その1つがリグ ヴェーダです。もう1つはヤジュルヴェーダ、もう1つはサーマヴェーダ、そしてもう1つはアタルヴァヴェーダであると言われています。

つまり、ヴェーダは本ではなく本のグループであり、このグループは再び 4つのカテゴリーに分けられます。最初のカテゴリーはサムヒターであり、この中には詩(पद्यパダャ)も見られます。

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さらに多くの韻文(छंद チャンド)も見られ、この中で主に神と自然が賞賛されています。 ヴェーダを求めて書店で本を買うと、こういった内容のもの、サンヒターといいますが、つまりマントラやシュローカのコレクションといったものが目につきます。
 
そして2番目はアーラニャカ(आरण्यक)の文献です。散文の中に知識と哲学ついて語られています。

3番目はバラモン教の文献(ブラーフマナ ब्राह्मण)です。
これも散文の形で、この中には神の崇拝などが説明されています。

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そして4つ目、6種類の文献をもつウパニシャッド(उपनिषद)です。
この中で、グルと弟子の間の対話を見ることができ、そのメインとなる主題は霊的なものについてです。


それではヴェーダンタについてお話しましょう。
ヴェーダーンガ(वेदांग)はヴェーダを理解するために作られました。

量子物理学を研究するためにはそのイロハを学ばなければなりませんし、科学と物理学の基本原理を知らなければなりません。基本的な数学の知識も知っている必要があります。それと同じようにヴェーダを理解するには、これら 6つのヴェーダンガを理解する必要があります。

もしヴェーダを直接手に取って読み始めると、すべてがあなたの頭脳のキャパシティを越えてしまうでしょう。これら 6つのヴェーダンガは、非常に科学的で洗練された方法で作成されました。

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それらヴェーダーンガの主な役割は、ヴェーダの知識を保存するためにあります。ここで、それらを 1つずつ理解しましょう。

最初のヴェーダンガはシクシャー(शिक्षा)です。
シクシャーは音声学、発音、アクセントを扱います。
 
なぜなら、サンスクリット語では発音が非常に重要であり、シクシャー・シャーストラ(शिक्षा शास्त्र)はこれに関連しています。発音と音声学に関連する独自の言語を扱う学科をもつ言語は世界のどこを探しても存在しません。

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もしカシ―ミールの人がヒンディー語を話すのを聞くと、彼のアクセントにわずかにカシミールの訛りが感じられるでしょう。 ベンガルの人がヒンディー語を話しているのを聞けば、あなたはベンガルの雰囲気を感じるでしょう。南部の人がヒンディー語を話しているのを聞いたら、あなたは南インドの雰囲気を感じるでしょう。

しかし、これらすべての場所の寺院に行ってサンスクリット語のマントラの発音を聞いてみると、アクセントの差異に気付かないでしょう。

なぜなら、私たちはマントラなどを唱えるための別の科目を持っていて、今日ではそれが音声学や音韻論などについて学ばれているからです。多くの聖者がシクシャーに取り組んできました。賢者パーニニのシクシャーの書物はその中でも非常に有名な教科書です。

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さて、2番目のヴェーダンガはニルクタ(निरुक्त)です。
これは一字一字の文字から、言葉の意味を理解することに有益です。 今日の現代では、言語分野、つまり言語学を学んでいる場合、言語の起源などの原則を理解するのに役立ちます。
さて、

3番目のヴェーダンガはチャンダ(छंद)です。 ヴェーダ時代について言えば、その時代には書く伝統はほとんどなく、暗記する伝統が多かったのです。
 
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勉強したことは長くは覚えられませんが、絵を見ながら聞いた歌は非常に早く簡単に長い間覚えられます。そこで、チャンダ・シャーストラでは、詩などの形式の普通の文章を、誰でも簡単に覚えられるようにリズミカルに書く方法を扱います。

しかし甘く見ないでください。特定のスローカに母音はいくつあるのか、子音はいくつあるのかなど、二進数の計算には複雑な数学が関係しています。二進数の体系はこの聖句に由来しています。もし今日の2進数システムがなかったら、今日のデジタル社会は石器時代のままでしょう。
 
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さて、第 4 の法則は文法です。あらゆる言語を理解するには文法が必要であることは明らかです。パーニニの『アシュターデャーイー/अष्टाध्यायी』は、この主題に基づいた最適本です。なぜなら自然言語の分野で非常に応用できるからです。

サンスクリット語はコンピュータプログラミングに最適な言語だということを聞いたことがあるはずです。このため、権威ある言語学は『アシュターデャーイー』に基づくとされます。

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さて、5番目のヴェーダンガはカルパ・スートラ(कल्प सूत्र)です。 
この今日の儀式は、簡単な言葉とマントラで理解できます。これには多くの数学、特に幾何学も関係します。古代のヤギャ(護摩焚き祈祷)で、ハヴァン・クンド(हवन कुंड/ヤギャの中心となる場所で、聖火が焚かれ供物を捧げられる場所)の長さ、幅などを知るために幾何学的図形が使用されていたからです。

そして6つ目は占星術(ジョーティシュज्योतिष)です。人々は占星術とは未来を予測することだけを意味すると考えています。しかし、占星術の本当の意味は、占星術を伴う天文学です。つまり、占星術には完全な天文学とあらゆる種類の数学も含まれます。

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占星術の話に戻りますが、その前にウパーンガとウパヴェーダの両方の概念を明確にしておきましょう。

最初のウパーンガはミーマーンサー(मीमांसा)
これはもともとヴェーダを正しく解釈するために開発されました。 しかし、解釈の科学は他の多くの分野にも応用できます。つまり、現代ではさまざまな場所で使用できるということです。

2つ目はニャーヤ(न्याय)です。その主な目的は、私たちがヴェーダを簡単に理解できるような論理システムを開発することです。つまり、思考を明確にし、物事を正しく表現するためには推論の力が非常に重要です。そして、それはあらゆる種類の分野で非常に役立つことが証明されています。

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3番目のウパーンガはプラーナ”(पुराण)です。
これには、ヴェーダとダルマシャーストラの教えを実際の生活に応用できるように書かれた歴史的な出来事や物語が含まれています。

4番目はダルマシャーストラ(धर्मशास्त्र)です。個人的および社会的な行動規範を示します。つまり、個人的および社会的に何をすべきか、何をすべきではないか、どの行為が犯罪で、どの行為が不適切で、どの行為が適切であるかなどがわかります。

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さて、ウパヴェーダ(उपवेद)について話しましょう
最初のウパヴェーダはアーユルヴェーダ(आयुर्वेद)です。リグヴェーダのウパヴェーダ(副ヴェーダ)ですので、皆さんもよくご存じでしょう。

アーユルヴェーダは生命の科学であり、どのように人生を生きるべきか、私たちの行動はどうあるべきか、病気に侵されないように生活はどうあるべきか、そして同時に、何らかの理由で病気になった場合、どうすれば病気を治すことができるかについて漢方薬などで解消する科学です。

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2番目はダヌルヴェーダ(धनुर्वेद)です。
これはヤジュルヴェーダのウプヴェーダであり、戦争と武器を扱います。 戦争で何をすべきか。やってはいけないこと、武器の使い方など。これは今日の軍事訓練を知ってください。

そして3番目はガンダルヴァ・ヴェーダ(गंधर्व वेद)で、サーマヴェダのウパヴェーダであり、伝統的なヴェーダ音楽を扱っています。つまり、音楽の完全な科学です。
そして、

第 4 のウプヴェーダは、経済マネジメントと行政に関連するアルタシャストラ(अर्थशास्त्र)です。これはパーニニがシークシャで述べた 6 つのヴェーダンガのうちのいくつかについて、以下のとおり説明しています。

छन्दः पादौ तु वेदस्य हस्तौ कल्पोऽथ पठ्यते 
ज्योतिषामयनं चक्षुर्निरुक्तं श्रोत्रमुच्यते। 

शिक्षा घ्राणं तु वेदस्य मुखं व्याकरणं स्मृतम् 
तस्मात्साङ्कमधीत्यैव ब्रह्मलोके महीयते।।


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この聖句によれば、ヴェーダ全体を一人の人格として想像できます。

チャンド・シャーストラ(छंद शास्त्र)はヴェーダの足であり、それらがなければマントラの速度は適切に維持されません。

儀式の手順を説明するカルパは、ヴェーダの両手であると考えられています。
手がなければどんな仕事も成り立ちません。

惑星や星の動きを伝える占星術は、ヴェーダの目と呼ばれています。
なぜなら、その知識がなければ、人はヴェーダの中で盲人のようにさまようからです。
 
ニルクタ(निरुक्त)はヴェーダの耳であり、その知識無しで聞いたマントラは頭をスルーして抜けてしまいます。なぜなら、ニルクタ(निरुक्त)こそ、ヴェーダ・マントラの意味の智慧の基礎であるからです。

(09:27) 
 シクシャー(शिक्षा)はヴェーダの鼻です。
その知識がなければ、文字の表わす音の匂いをキャッチすることができません。

ヴィャーカラン(文法/व्याकरण)はヴェーダの口であり、それなしでは何を語ることができますか?

ジョーティシ―(占星術師)の意味は、世界には見えないものを見る人です。この聖句を見てください。

これは『プラシュナ・マールグ(प्रश्न मार्ग)』の第一章の第五節であり、次のような占星術の分野が述べられています。

*स्कन्धत्रयात्मकं ज्योतिश शास्त्रमेतत् षडङ्गवत् । 

गणितंसंहिता होरा चेति स्कन्धत्रयं मतम् ।।


(10:11)
スカンダ(*स्कन्ध)は枝(本の章)を意味します。
占星術には主に 3つの枝があります。

1つ目は数学、シッダンート(सिद्धांत)
2つ目はサンヒター(संहिता)
3つ目はホーラー(होरा)


ビデオは非常に長かったので、5つに分けました。あなたがこのビデオを気に入ってくれたなら、あなたは何か新しいことを学んだはずです。

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ジャイ・シュリ・ラーム

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