【0分35秒~】ジョーティシュでは、ラーフのことを”災害をもたらす厄介な惑星”であるとしています。すべてを台無しにするグラハ(=惑星)、善業と悪行の境目にたつグラハともよばれます。
ラーフと共にいると私たちもそのようになってしまう。
もし私たちを締め付けているところから自由になれたら(ラーフは蛇の象徴であることから)、死の連鎖(輪廻)からも開放されるかもしれません。でなければ、ラーフは私たちに最も最低レベルの考え方をさせます。
泥棒、詐欺、犯罪、このような行為はラーフからの影響を受けている人にみられます。ホロスコープ上、ラーフの配置が悪ければ、その人は罰を受けでしょう。刑務所に行く…など。平穏な人生ではありません、激動のものになるでしょう。それで、政府関係や公の場でトラブルがあったり、詐欺的犯罪に巻き込まれたりします。これはラーフの凶の作用の一例です。
どのような兆候によりラーフが私たちに苦難を与えているか、お伝えしましょう。
もしあなたが呼吸、背中の痛み、歯の不調をもっているのなら、これもサインです。ラーフはあなたに不運の影響を与えています。もし、あなたが気管支炎や、理由もなく恐怖を覚えるなら、あなたのラーフは痛んでいます。あなたがいつも騙されるようなこと、政府に関わる事柄で面倒なことが起こっていれば、これもラーフによる影響でしょう。
もしラーフの悪影響を受けている時は、不良品、故障したものなどのジャンク品が溜まっていきます。家じゅうの家電が早く壊れたり、時計も止まっている。こうして、ラーフの影響が悪くなり始めると、42歳でとても苦労することになります。もしも、ラーフのマハーダシャー、アンタルダシャー中であったり、惑星の配置が悪ければ、それに関わる困難が起こるでしょう。さらにラーフからアスペクトを受けることによっても同じようになります。
もしラーフが太陽にアスペクトしていて、ホロスコープ上、ラーフの配置も悪い場合、その人の父親に辛い状況が起こりうるでしょう。その場合、実例としてその人の父親が亡くなったということも見てきました。これは凶星度の強いラーフと星の配置が良くない結果です。
もう一つ、兆候を教えましょう、もしラーフが凶の影響を与えているとするなら家に赤いアリが来ることがあります。
また、風水的視点で吉凶を考慮せずに計画をたてずに家を取り壊したり、マハームールタによる吉日の選定をせず、家の方角についても考慮せずに、家を建てようとするとラーフが凶の性質を強めます。
ラーフは常のパターンとして人生の中で突然不慮の事故、事件に遭遇させるでしょう。唐突すぎて私達には何が起こっているか判断できません。
もし、ラーフが第一室に住んでいて、ラーフのマハーダシャー、アンタルダシャー、ゴーチャルも悪い場合、配偶者と口論になるでしょう。
いつも人に騙されてしまう、何かに怯える気持ちになる、病院に行っても診断が困難な謎の不調にも見舞われるでしょう。
もしも、第4室にラーフがある場合、その人の母について困難が起こり得ます。そこから第10室への影響について、職場、上司、公の場でもめ事や困難が起こります。このような視点であなたのラーフが強く凶星化しようとしているか、すでに凶星化してしまったのかわかるようになるでしょう。
もし、あなたのラーフがすでに凶星のサインをだしているのであれば、あなたはどのように対処することかできますか? 沈静化するか、良い結果を引き出すようにさせるか。対処することでカ必ず結果がでるでしょう。対処法が無いなど全く考えないでください。マハールシ、パーラーシャラは古典書物の中で述べています。「惑星が悪い状態であれば、悪い結果を導くでしょう。しかし対処することでそれを絶つことができます。」
対処法として、まず1つ目、自宅を汚さないこと、壊れた電化製品を放置して置かないこと、壊れた時計を置かない、掃除の中でも特にトイレは念入りにする。南西、南の掃除を怠らないこと。
自宅を海塩を使って雑巾がけを必ずしましょう。ラーフの悪影響を遠ざけると同時に風水的視点で欠陥となる箇所(=ワストゥ・ドーシャ)においても良い処方となります。
バスルームで、海塩と水をバケツに入れてその中に足を入れます。そのあとその水を捨て、使用したバケツも十分に石鹸で洗いましょう。身体からネガティブなエネルギーが出ていくでしょう。
この動画では他にも対処法をお伝えしましょう。これらの対処法からあなたはどれか選んで行えばいいでしょう。
3つ目の対処法を教えましょう。孔雀の羽を家に必ず置きましょう。占星術ではラーフは蛇です。何故孔雀ですか?孔雀は蛇を食べますよね、ですから孔雀の羽を置いてある家にはラーフは寄ってきません。その家にはワストゥ・ドーシャもないでしょう。クリシュナも孔雀の羽を好んでいますね。孔雀の羽が置いてある家では水星の状態も良くなります。自分の仕事場、書斎にも必ず孔雀の羽を置きましょう。
4つ目、シルバーの小さな玉をポケットに入れておくと良いでしょう。ラーフと水星の状態を良くします。
5つ目、自分の家に水槽を置きましょう。
ラーフは魚の要素を持っています。魚の世話をすることでラーフは満足するんですね。魚に餌を与えて水槽の世話も忘れずにしましょう。
6つ目、犬に食事を与えましょう。犬や牛に食事を与えることでラーフは満足します。ラーフ、ケートゥ、土星の3惑星を落ち着かせます。
7つ目、ハンセン病の患者のお世話をしましょう。その病気はラーフを要因をするものです。その方々のお世話によってラーフの状態をよくします。
8つ目、大根の寄付をしましょう。夜に枕の下に置いて寝て、翌朝誰かにあげます。
9つ目、石炭、もしくはココナッツ1つを土曜日の日が沈む時間帯に、流れている水(河)に流しましょう。
その10、 肉、魚、酒類は食べないようにしましょう。他人の食事について指摘するような立場ではないけれども、本当のことですから私は伝えなければいけません。ラーフが暴走してしまいます。
その11、ラーフのビージャマントラ、Om Rah Rahave Namah を唱えましょう。 ルドラークシャの数珠を使って、夕刻暗くなる頃がベストです。 ラーフの悪影響はブッディ(知能)を鈍くさせます。ブッディを清浄に保ち、健全な心であるよう努めましょう。良い生活環境にいることも大事です。それでは健全なブッディを保持するにはどうすればいいでしょう。
サラスヴァティ女神のプージャをしましょう。ブッディが墜ちると全てを滅してしまいます。バガヴァッド・ギーターのシュローカ、2章 62-63節を引用します。
ध्यायतो विषयान्पुंस: सङ्गस्तेषूपजायते |
सङ्गात्सञ्जायते काम: कामात्क्रोधोऽभिजायते || 62||
सङ्गात्सञ्जायते काम: कामात्क्रोधोऽभिजायते || 62||
क्रोधाद्भवति सम्मोह: सम्मोहात्स्मृतिविभ्रम: |
स्मृतिभ्रंशाद् बुद्धिनाशो बुद्धिनाशात्प्रणश्यति || 63||
(読み: dhyāyato viṣhayān puṁsaḥ saṅgas teṣhūpajāyate
saṅgāt sañjāyate kāmaḥ kāmāt krodho ’bhijāyate
krodhād bhavati sammohaḥ sammohāt smṛiti-vibhramaḥ
smṛiti-bhranśhād buddhi-nāśho buddhi-nāśhāt praṇaśhyati)
怒りからが虚妄が生じ、虚妄から記憶が混乱する。
記憶の混乱から識別力を喪失し、識別力の喪失から彼は滅びる。
その12
ラーフはハヌマーンのことを大変恐れています。神話にありましたね、ハヌマーンが小さい時の話です。ハヌマーンは太陽を口に入れて飲み込んだことがありました。その話です、その前にラーフは太陽を食べにきました。太陽が日食の時でした。ラーフはハヌマーンにやられてインドラ神の元へ行き、その後ハヌマーンは口から太陽を吐き出しました。
ハヌマーンの名前は、その強力な"ハヌ(顎)"にマーン(気持ち、意識)を尊敬と祝福の意味をこめて名付けられたとされています。
さらに、ラーフの母シンカーをも撃退した話があります。トゥルシーラーマ―ヤナの話です。シンカーが海の上を飛びながら鳥を捕まえて、その鳥の影を捕食していました。ハヌマーンはシンカーを捕らえて懲らしめたという神話です。ですからラーフはハヌマーンのことを恐れています。これは最も有力なウパーヤ(処方)です。ハヌマーンのプージャをしましょう。
今までお伝えしたウパーヤ(処方)で、2~4種をやってみましょう。もしあなたのラーフが現在マハーダシャーやアンタルダシャーを進行中であったり、トランジットしているのなら。もし自分でホロスコープを読めないのであれば、良い占星術師に相談しましょう。